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脱工業化が進むEU、工業伝統を堅持するチェコ

欧州連合の 「新EU構造改革レポート2015」 が、過去15年以上に渡り培われてきたチェコの製造業と専門性を高く評価。

21.12.2015

欧州連合が発行した新EU構造改革レポート2015では、「EU経済における製造業からサービス業への移行と脱工業化」といった長期トレンドに言及。「生産能力の低下は長期的な成長と生活の質向上といった点では評価できるものの、輸出や潜在的イノベーションの低下および特定産業の淘汰といった経済的影響も少なくないため、こういった現在のトレンドに逆行し、ある程度の製造業ベースを取り戻すことが目下の課題である。また、一見EU経済における製造業シェアが低下していないように見えるのは、チェコ共和国をはじめとする製造業の長い伝統をもつ国々のお陰だ」と指摘しています。

2000年から2014年の統計によると、チェコ共和国は、製造業において総付加価値の高成長率を誇る国としてランクイン。チェコのGVA成長率は111%と、ポーランド(147%)やスロバキア(182%)には劣るものの、過去15年で達成した労働生産性の上昇率では素晴らしい結果を残しました (※Graph 1参照)。ローテク分野ないしハイテク分野における目覚しい雇用増加を誇るチェコは、ポーランドをはじめとする周辺諸国と異なり、過去15年間で大幅な労働生産性向上を達成しています。

Graph 1 (source: EU構造改革2015)

Graph 2 では、2000年と2014年を対象に、製造業が生み出した付加価値率をEU各国ごとに比較しています。チェコ共和国はEU28カ国の中で、トップにランクイン。EU加盟国のほとんどが製造業による付加価値率を低下させる中、チェコ・ハンガリー・ポーランドの3カ国のみが上昇に転じています。

Graph 2 (source: EU構造改革2015)

チェコ共和国は、様々な技術分野において生産量を増加させてきました。ハイテク分野においては特に、コンピューター・電子機器・光学機器等の浸透により、2000年から2012年の間に200%の伸びを達成しています。

当レポートは、物理的な生産資本への投資も分析。経済成長の活性化には、生産資本への投資がGDPの20%~25%を占めるのが理想とされているものの、2000年に22.1%であったEUの平均固定資本は2014年に19.3%まで低下。このように大部分のEU加盟国が2007年~2008年以後に大幅な投資減少を見せたのに対し、チェコは2014年に理想値とされるGDPの25%を記録しています。

レポートの全文はこちらからダウンロード可能です。